はい、どうもこんにちは、七堂です。
フリーランスを雇って地雷を踏みました……………
えぇ
足りない労働力を確保しようと、フリーランスを雇ったのですよ、そしたら、無能も無能で大変なことになりました。
連日残業ですわ……。
もう、請負契約だったので、瑕疵にできるのでは? ってレベルです。期限は守れない、品質も低い、コストは自社の中堅以上の単価。
良いことが全くありませんでした。
本来はフリーランスをやってはいけないような人材がフリーランス市場に流れてきていないのです。
能力がない人がフリーランスをやったところで、ギグワーク止まり
そうね。IT系フリーランスという名目で、雇ったのにギグワーカーを雇った気分になったよね。
フリーランスができない人がフリーランスになっている流れは「YouTube」や「ITスクール」の影響だと思うのですよ。
「 フリーランスエンジニアが最終キャリアになっている 」のです。
フリーランスが最終キャリア……
できる人は別ですよ? 独立したほうが圧倒的に稼げるので……。
会社員をやっていて、できない人のフォローに回って、2人分ほど働いているのに、給与がフォローされている人と同じで、理不尽に思った方はフリーランスに向いていると思います。
そうではなく、フォローされている側がフリーランス化しているのが問題です。
フリーランスをやるスキルが無いのなら、会社にしがみついたほうが良いと思っています。
そんな、フリーランスができないのなら、会社員にしがみついたほうが良いのでは? って話をしていきますね。
会社員のスキルアップの王道の流れ
まずは、普通の会社に就職したときのスキルアップの流れを見てみましょう!
日本の会社は年功序列のため、年齢とともに取得できる大枠のスキルが決まっています。以下のような感じですかね?
- 20代で作業で使用するスキルを取得する
- 30代で人を使うスキルを取得する
- 40代でお金を使うスキルを取得する
- 60代以降は次の世代の守り方を取得する
作業で使用するスキル
ITエンジニアならプログラミングのやり方、設計の仕方に当たります。業務を遂行するために必要なスキルセットです。
報告などの、組織を回すためのコミュニケーションスキルも当たりますね。
決め事をするわけではなく、ただ手を動かすだけなので作業と表現してみました。
新人研修から始まり、OJT、最終的には一人で小規模のクライアントの相手ができるようになります。
これがないと何もできないってやつだな
そうね。会社のメンバーとしてやっていける最低限の能力です。
日本の会社は何もわからない学生に最低限のスキルを学ばせてくれるので本当に親切だと思っています。海外だとこの部分をすっ飛ばしてしまうところもあるので……………
だからこそ20代で躓くと大変なことに……
氷河期の呪いはそこまでだ(私も氷河期最後の世代だけど……)!
人を使うスキル
基本的な仕事が一人でできるようになったら、次に、人の使い方を学んでいきます。
早い人は入社後、2年目くらいから、後輩指導をして教えることを学んでいき、30代からはプロジェクトを任されるようになっていきます。
この辺から仕事が面白くなっていきます。上司から雑に仕事を投げられて、雑な仕事を細かく細分化して決め事をして、更に下に具体的な指示を出すと。
よくある中間管理職だね。
うん、みんな大嫌いな中間管理職。でも、タスクの細分化と一つ一つのタスクについて説明することは、希少なスキルなんだ。
マネジメント経験者求むってやつだね
30代の転職ではマネジメント経験が求められます。次に説明する金の使い方もマネジメントの一つなのですが、メインとなるのはここかなと。
タスクの説明をして、配下メンバーに仕事をさせる能力が求められるのです。
金を使うスキル
続いては金を使うスキルです。人が使える用になったら、自分はもう、その仕事に直接口を出す機会はなくなっていきます。
え? 仕事をしなくなる?
最終的な仕事は、お金の管理に帰結していくのです。このPJを何円で回して、何円の利益を取れるかの計算になっていくのですよ。
それ、簡単なのでは?
お金の管理は非常に難しいです。営業のノルマや、プログラマの工数管理に直結します。
どうでしょ?現場レベルがお金に支配されていると考えると怖くありません?
お金の管理に失敗するとどうなる?
お金の管理に失敗すると、過剰なノルマを求めたり、炎上案件を作ってしまったりします。
ね。怖いでしょ?
実際に現場経験のない人が、お金を管理するレイヤーに進んでしまった場合、ビックモーターのようになります。
普通は不正を働いて利益を上げた場合、おかしいと気がつくんよ……。
次の世代の守り方
マネジメントを一通りやったあとは、次の世代の守り方を身に着けます。
守り方?
大学生の子供を育てているような方が、責任取ってクビとかになったら可愛そうでしょ?
この年代になると、プライベートも一段落してくるので、自分たちより若い人たちを守る様になるのです。
名前だけ責任者になって、なにか問題があったら、自分が辞職するようなね。
今の日本は若い世代を犠牲にして生き残っているけどな
おいやめろ、年金、医療費、介護とか事実だけどさー
ほとんどのITフリーランスは作業者で止まってしまう
さて、ITフリーランスを選択した場合はどうなるでしょうか?
ITフリーランスに求められているのって、プログラムを組むだけの作業だけでは
それなのよね。今のITフリーランスはプログラムを組むだけの 作業 で終わってしまうのよ。
漫画家やデザイナーのフリーランスは、アシスタントを雇うので、人の使い方やお金の使い方を学ぶことができます。
ですが、ITフリーランスは作業止まりなのです。
その先がなくて、人とお金を使うことができなくなってしまうのです。
スキルセットが作業で止まってしまうのね
いくらプログラミング言語やフレームワークを覚えたところで、作業者で止まってしまうのです。
土木現場でいうと、穴が開けられる様になりました、釘が打てるようになりました、重機が使えるようになりました、で止まってしまう状態です。
体力には限度があるので、ここから脱出する必要があるのは明確でしょう。
ITは体力を使わないから危機感を感じない
せやね。頭脳労働にも限度があるので、作業レベルのタスクは若い子にどんどん抜かれて行ってしまいます。
上のレイヤーに到達できるようにキャリアを積まないと、ならないのです。
でも、例外はあるよね?
プロ中のプロは例外だね。本来のフリーランスは自社の給与テーブルに合わない人を外部から雇うときに使う手段だから……。
人を使えるスキルを持つ人がますます希少になる時代が来る
私は今、中間管理職の世代をやっています。何がやばいかって、人を使える人がいない……。
20代の子を無理やりリーダーやらせたり、フリーランスで管理職候補を補おうとしたり。
リーマンショック世代の呪い
せやね。ゆとり世代初期の32歳〜36歳が全くいない……。(2023年)
ここで、マネジメントが少しでもできれば、安定なスキルセットになっていくかなって考えているわけです。
今のフリーランスは、フリーターや派遣社員と同じ末路をたどるような気がしています。
新しい働き方として宣伝をしていますが、気がついたら、正社員と比べて給与水準が低くなっていて、職場も安定しないような感じにね。
2度あることは3度ある
ほんとそれな。
IT業界では、フリーランスを最終キャリアとして設定する世の中の風潮ががあります。
ですが、その流れは、フリーターや派遣のように使い捨ての人材になる可能性が高いと想像してます。
なぜなら、人を使う、お金を使う、スキルを得られないからです。ずっと作業者止まりになってしまうリスクがあります。
もし、フリーランスをするのなら、25歳〜30歳ごろの一通り作業がこなせて、会社のできない人に給与を取られているような感覚になる時期に限定するべきだと思うのです。
30代で人を使うスキルが見についていけば、その後のキャリアも安定してくると思うのですよ。