はい、どうもこんにちは、七堂です。
性別に悩んでおる!!
まだやっているの……
なんか、名古屋に引っ越してから、性別を間違えられることが増えたんだよね。
地域差?
どうなんだろ? 親元を離れたから、女性装のリミッターが外れたのかな?
もともとは「自分と世間との折り合いをつける」って動いていて、プライベートの外見だけ変えるつもりだったのよ。
おそらくGIDには限りなく近いんだと思うんだけど、「世間と折り合いをつける」って志で、真ん中のXやQって言い張っている感じね。
※GID 性別不和、性同一性障害のこと
※X Xジェンダー 男女の間、両方の性自認を持つなど。
※Q クィア 性別わからん人
それが崩れたと?
そうそう。名古屋に引っ越してからパス度が急上昇してしまったらしくてね。
事あるごとに、女性に間違えられたり、トランス女性扱いされたりするのです!
※パス度 反対の性別とみなされること
※トランス女性 男性から女性に性別移行した人、しようとしている人のこと
「普通に女性として生活できるのでは?」「事情を説明するのがめんどくさい!」「トランス女性扱いされるのキツイ」と思ってしまったわけ。
中性を目指していたつもりが、パス度が上がってしまったので、「性別移行するか」迷いが大きくなってしまったのです。そんな悩みを書いてみますね。
パス度が上がったと思ったきっかけ

どうしてパス度が上がったと思ったんだ?
色々とエピソードがあるのですよ。
確率としては50%といったところなのですが、それでもそうやって間違えられると考えてしまうよね。
しかもだよ?
男装のときにそういった現象が起こることが多いのです!
ズボン履いているとき?
それ。
服装がメンズなのに、女性に間違えられる機会が多いのです。いや、ホント参った。
髪型をレディースに変えただけなのにね。
性別欄が2つ事件
恋人の通院に付き添いをしました。
どうやら問診票には付添人の間柄と性別を書く欄があり、一部は病院側で事前に記入されていました。
恋人が問診票を受け取って、見てみると……。
性別欄には「女性と男性を意味する記号」がどちらも書かれていたのです!
ぱっと見、性別がわからなかったんだね……。
中性の道を歩んでしまっていますわー!
文字通り「性別:七堂」って世界だよね。多様性社会の産物と化しているよね。
しかもだよ。
男装でズボンを履いて、髪を後ろでまとめていたのにそうなったからね!
ひえっ、ポニテ男子が通用しなかった!
会社にトランスジェンダーと疑われていた

会社を辞めるときに人事の方とお話をしたのです。
人事「えーっと、同性愛のパートナーのところに行くからやめたいと」
七堂「そうなんですよー。」
人事「セクハラかもしれないですが聞いても良いですか?」
七堂「どうぞ」
人事「お相手は普通の男性になります? 七堂さんが、性自認女性なので、お相手はどうなんだろうって?」
七堂「相手が性同一性障害ちゃんです、私は普通の男性ですよ?」
人事「ほんとにー?」
完全に疑われてるじゃん!
まぁ、仕草がそっちの人で、急激に女性っぽい外見にしたからね。
人事からしたらパズルのピースがハマったように、MtFだと判断したんだろうね!
※MtF 男性だけど女性の心の人
恋人の親の反応
恋人母「恋人の写真見せてー」
恋人「はいよー、あの子の男装の写真だけど良い良いね?」
恋人母「うーん、この人は。元女性で、今は男性? 」
恋人「一応、男性」
「い ち お う」
恋人にも性別不明状態にされているからね!
ってか、普通に女性の特徴が出すぎて、ぱっと見では、性別がわからなくなるという…………
銭湯であらぬ誤解を受ける

登山の帰りに、Tシャツと長ズボンで日帰り温泉に行ったのです。
登山客「あ、ここに貴重品入れるんですね」
七堂「そうみたいですねー」
登山客「露天の方には行きました?」
七堂「まだですー」
登山客「こっちが男湯ですねー、では。」
……普通に男湯に入っていく七堂。
登山客「えっ? 」
男装で会話までしたのに間違えられてるーーーー!
まぁ、そんな感じです。
MtFはパス度が高いことが大切
思うにMtFの場合はパス度が高いことが大事だと思うのよ。
よく言われるやつね。ルッキズムって批判されるけど……
※ルッキズム 外見主義のこと
それでも、どう扱うかは他者の認識でしか無いからね。心なんて一瞬で分からないから。
女性に見えるだけで、だいぶ扱いが変わってくるのよ。
例えば、
「明らかに男性がスカートを履いている」「男性かわからない人がスカートを履いている」だったら、「男性かわからない人」はとりあえず女性のような扱いになるでしょ?
まぁ安牌で女性扱いするよな
女性に見えるかどうかは、MtFにとってかなり重要なのです。反対の性別にみえる確率はこの界隈ではパス度って言いますね。
パス度とはなにか、パス度のメリット・デメリットを考えていきます。
※パス度 女性に見える確率のこと
※完パス 完全に女性に見える状態のこと
パス度とは?

MtFの場合、パス度は女性に見られる確率です。
100%になれば、誰からも女性として認識されて、女性として扱われる状態になります。
さて、パス度とは何なのか?
さっき女性に見られる確率って言っていたじゃん!
あ、もうちょっと細かく分解しますね。
パス度は女性らしさの総合点だと思うのです。
総合点?
例えば、外見は完全に女性でも、声がとんでもなく低かったら?
男性だと判断しますよね?
低すぎれば普通の男性、中途半端な位置ならトランス女性、高ければ女性に見られる感じですね
そんな様々な要素が積み重なって、パス度が上がってくると思うのです。
髪型 | 男性のエラや眉骨を隠す髪型であること、場合によってはクビの太さも隠せること。ぱっつんボブや巻き髪ロングなどがおすすめです! |
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輪郭 | 小顔であること、エラが張っていないこと、顎が尖っていないこと、目の下から唇までの距離が離れていないこと、鼻が大きすぎないこと。輪郭に対して目が大きいこと。※髪型とメイクである程度のカバーはできます。 |
体格 | 身長が女性の平均ラインであること。※身長が高いと顔が小顔に見えるので、輪郭との兼ね合いがあります。 |
肩幅 | 肩幅が広くないこと、反り気味の姿勢で肩幅が目立たないようにしていること。※胸が大きければ、肩幅が目立たないです! |
胸 | こういうことを言うのはアレですけど、大きければ大きいほどパスします(C以上は欲しい)。 |
ウエスト | 肩幅の次に難しいんじゃないかな? 肋骨の開き具合から、なかなか絞ることが難しいです。こちらも胸が大きければ目立たないです。 |
腰幅 | ヒップブラで盛るしか……こちらもかなり難しいです。 |
姿勢 | 猫背は論外。背筋を伸ばして、顔を小さく、胸を大きく見せるのです。 |
声 | 裏声にならない限界の高さで話ができれば良いくらいですかね? 多分、声の高さよりも、話し方のほうが重要かも? |
仕草 | 女性特有の体の内側に意識が向く仕草ですかねー? |
いろいろあるんだな
それなー女性に見える要素って色々あるのよ。
それぞれ一つに特化しているだけではなくて、全体的に女性のラインに入っていれば、女性として認識されるのです。
電話とかなら、声だけだけどな
そこはTPOですねー。
そんな、複数の要素からなるパス度を上げるとどうなるのか書いていきますね。
パス度が上がることのメリット
「女性として扱われる!」
まぁ、これですよね。わかりやすいところでは、話を振られる回数が増えます。男性同士だと話さないようなことも、対女性だと話すのでしょーね。
美容院の帰りに、「暑いから気をつけて」と言われたり、温泉で「露天入りました?」って訊かれたり。
こんなの男性同士なら、普通は話しませんよ……。
接客の扱いも女性になるので、レディースの商品を紹介されます。たのしい♪
もう、そっちの人だよ!!! ! !
えへへ。
女装のテクニックはカナリのレベルになっています……。
パス度が上がることのデメリット
パス度が上がってデメリットなんかあるのか?
それが今回の話のメインなんです!
あの……、嬉しい反面、想定以上にきついっす。
女性っぽく見えるからこそ、本来の性別での生活が苦しくなっていくのですよ。
毎回、説明していますからね! 「体は男性なので……」って!
そういう……。
ぱっと見が女性なのに体は男性ってキツイのよ。しっかり見られればトランス女性そのままだし……。
トイレから出るたびにギョっとされるから、なるべく多目的トイレを使うようになったよね!
しかたなく男子トイレに入ったときに場を凍結させてしまうのとか、デメリットでしか無い!
病院に行くたびに、名前の確認をされるわ、お店に行けば自然にレディースを勧められるわ。
人によっては体が女性的なことについて褒められるわ、家にはピンポンダッシュされるわ!
本当は嬉しいのに?
そうなんだけどさ、実際にはめんどくさいのよ!
社会との折り合いをつける意志が揺らぐ

それで、意志が揺れてしまったわけ。
もともと、性別違和に近い感覚があるのですけど、「自分と世間と折り合いをつける」って意気込んで過ごしてきました。
中性的な男性を目指すような方向でね。
度を越していると思うが?
少量のホルモン剤で男性的な欲求を抑えて、髪型を長髪にしているくらいやで?
ヒゲ脱毛や化粧は今どき男子は普通にやるし……。
服装は、社会と接点を持つときは男装、部屋では女装で、他者にご迷惑をおかけしないくらいにはしていました。
折り合いをつけるって感覚からMtXって言っているもんな?
それ。性別を超越(トランス)してしまうと世間からの視線が厳しいからね。
それなのに、どこに行くにも、女性やトランス女性に間違えられることが多くなってしまったのです。
本音は?
本音では、女性に間違えられることは正直うれしいのです。
トランス女性に間違えられると、恥ずかしいですけどね!
他者からの視線が「女性」や「トランス女性」になっているので、社会との折り合いをつける意志が揺らいでしまっているのですよ。
まとめ
引っ越してからというもの、パス度が上がっているのか、「反対の性別」や「性別移行中」の人に間違えられることが増えてきました。
パス度はその性別らしさの総合点だと思っています。
それらが急速に中レベルになってしまったのでしょうね。
もともとは、世間との折り合いをつけるつもりで、中性を目指していました。
なのに、「女性」や「トランス女性」として見られることが多くなってしまったのです。
そのせいで悩みがひどくなっていきました。
もう少し、反対の性別に合わせてしまっても良いのではないかとね。