はい。どうもこんにちは七堂です。
やってしまいました
何を?
カミングアウトです!
えッ?
あ、初めていらした方のために、経緯を話しますね。
私、お恥ずかしながら、女装癖を持っているんですよ!
変態だー
ほんとそれ、変態なのか、精神病なのか性癖なのか、ジェンダーの問題なのかわからなくてね。
いや、精神科行けよ……
最近、やばい気がしているので、少しは考えています。
ぶっちゃけると、昨年の秋に親に女装しているところを見られて、死にたくなったんだ。
10年ほど普通に女装しているの意味わかんなくて、「あれ? 性自認ヤバくね?」ってなって、アラサーから自分探しを始めました。
詳しくはこちらに書いています。
そんな、変態オブ変態なのですが、一人で考えているのが馬鹿らしくなってきてね。誰かに相談しようと思ったんだ!
ネット上ではメチャクチャ話を聞いてもらってるじゃん!
それな。ほんと、ネットの友達には感謝の言葉も無いです。同じ年代で、そっち側の方ってかなりの人数がいるのです。
でも、ネットの友達は同族が多くて、他者からの意見とは言い難い部分もあるのですよね。客観的な意見が欲しいので、私のことをよく知っている方に相談するのが筋かと思いました。
親しい友人は、女装癖については知っていますが、深いセクシャルの話をしても茶化される気がしています。なので、論外です。
友好関係少ないね
うっせ。
ということで、一番話せる家族の妹に相談することにしました。
妹に女装していることを話してみた
いやー、メチャクチャ緊張したよね。普段と同じノリで、妹の部屋をノックしました!
緊張してないやんけ
言葉はぶっつけ本番で話そうかなって思ってたからね。
言う内容は、「10年くらい女装癖あるんだ、もしかしたら心は女子なのかもしれない」ってことだけって、決めてた。
ってか、一般人にSOGI(性自認、性的指向)の話をしてもわからないしね。さらっと触りだけ軽く話そうかとおもって。
さて、妹の目をみて、第一声を放ちましたよ!
「急にごめん。まじめな話があるんだ。驚かずに聞いてほしい」
ついに!
もう、ほんと、顔真っ赤だったよね。体中の血管が沸騰して泡立つような感じ! 今までは平常心だったのに、急激に心拍数があがりましたよ。背中に変な汗が流れました。
そして、ついに、
「実は……高校からずっと、女装癖があって、親のいないときに女装したり、ネットに写真あげたりしてるんだ……」
言ったーーー!
(妹しばしの沈黙)
そりゃ、驚くよね。妹の反応はというと……。
「知ってるよ」
だそうです。
えぇぇぇぇぇ!
あのー、人が10年ほど、悩んでいたことを知っているのやめてもらえませんかね……。メチャクチャ思い悩んで話しているんだぞ! いや、クチャクチャ意志力が必要だったんだぞ!
それをこうもあっさり。
そして話は続く。
「でも、あんまり女装してなくない?」
「いや、完全に家族にエンカウントしないタイミングで着ているんだよね」
「ふーん」
この反応である。
無反応えぇ
そこから、ちょっと興味深そうな話が続きました。
「一人暮らしして、自由になったら、常時女装したくなるのかどうか、わかるんじゃない?」
「なるほど」
確かにそうなんですよねぇ。いつかブログの方に書いたのですが、親の呪縛がすごくて、なかなか自由にできなかったのです。
今まで使用していた自由が、親の価値観の中の自由になってしまっていてね。親から離れてみたらどうなるんだろうって思うところがあるんだ。
一人暮らしの子にも会ってみて、そんな気がした。
やっぱ、他人からの意見を聞くのは大事だよね!
調子に乗って、証拠のような感じで、自撮り写真を見せてしまった……。
やりすぎだろ
「女装するとこんな感じになるんだ♪」
「盛れてるけど、やだー!」
うん、普通の反応だよね。そうなるよね。分かってはいたけど、メンタルにダメージがありました。
否定されるようなものだから
もっと可愛くなろう……。
何その負けず嫌い!
止まらなくなって、他にもカムってしまった
最初の衝撃が無かったので、色々カムってしまいました。堰を切ったように……。ってか重い話を、あんなにさらっと受け入れられてしまって、ショックだったのかもしれませんね。
えぇ……
次々と今までのお悩みを、口に出していました。
「実は……男性ホルモンを止めてた時期があるんだよね。子供できないかも?」
「なのにハゲるんだ」
……こいつ、血も涙もないな。
ひどい
まぁ、男性ホルモンを抑えた影響で、ストレスがダイレクトヒットしてしまった感じがあります。1年ほど睡眠時間が6時間を切ってしまって、まともに寝ていなかったから。
この3ヶ月は強めの女性ホルモンを取り始めたのもあって、だいぶマシになってるけどね!
あ、それもゲロっておきました。
「それだけでなく、女性ホルモンも取り始めたんだ」
「ふーん」
まぁ、普通はそんな反応ですよねえぇぇぇ!
ネット上では、話題になったけど、リアルではそんなに話題にならないのね。意外だ。普通は決心いるんだよ。男性機能を完全に失う可能性があるんだから……。私は全然気にしなかったけど。
えぇ……。
他にもセンシティブな話をしてしまいました。
「恋愛対象がわからなくてさ。これまで、女性と付き合おうと思ったことが無いんだよね。もしかしたら、男性が恋愛対象になるのかも?」
「好きになる性別は、キスできるかじゃない?」
現実的な意見です! 確かにそうだよね。友達と恋人の壁って、そういった行為ができるかどうかだから。
なぜか、そういった視点は無かったので、非常に参考になりました。
で、どちらの性別とならキスできるの?
あ、どちらも無理かも?
えぇ……
「もしも、もし、万が一男性と付き合うことになったらどうしよう?」
「お尻をキレイにしておかなきゃいけないんじゃない?」
おいいいいぃぃぃ!
腐ってやがる。もう遅かったんだ。更に続く。
「お尻は痛いらしいよー」
リアルだ。
ってか、まともな意見だ。
「あ、でも、お兄ちゃんは痔がひどいから激痛かもね?」
なんで、痔のことまで知ってるんですかねぇぇ!
親の動向がわかるようになった
あ、そうそう、この辺をゲロったおかげで、母親の情報を得ることができるようになりました!
「あ、お母さんが『お兄ちゃんってゲイなの? 』って聞いてたよ?」ってね。
母親よ。息子のことをどう思っているんだ……。
この1年ほど、色恋沙汰なく、男性と出かける事が多かったんですよ。
それは普通では?
いや、出かける先が、お高いレストランだったからねぇ
デートやんけ
で、妹さんはどう答えたって?
あー
「知らない」だってさ。
アウティングしないあたり、優秀だよね!
できる妹だ!
ね。母親はこの問題のラスボスで、自分の中の決着がついていない状態で話すのも違うからね。
カミングアウトして変わったこと
さてさて、そのへんの話をしてから、自分の心持ちと、家族の人間関係がどう変わったのか簡単に書いていきますね。
まず、自分の気が楽になりました!
今までは、ネット上のつながりでしかこういう話をしていなかったんだよ。仲の良い人は沢山いるけどさ。やっぱり完全にリアルでは無いから。
一番身近な人に話せたのは良かったかなと。妹にとっては迷惑だろうけどね。
そりゃ、アニキの性癖につきあわされてるんだから
ねー、普通に考えたらそうなるよねー。客観的に見ると、SOGIの問題って性癖の延長線だから。
だから、誰にも相談できなくなるんだよ。ってか男性ホルモン止めちゃうくらいまで行っている時点で相当なんだよなぁ……。
そんな問題を、親しい人に話せたのは大きかったなぁと。
次に、化粧品やアクセの情報が手に入るようになりました。
やっぱ、妹は純女さんだから! こういった情報量は格上だよね。女性誌は読んでいるけど、結局あれは「企業が売りたいもの」を紹介しているのであって、市民生活とは少しだけ離れているから。
縛った髪につけるヘアピンとか、クリップ型のピアスとか、色々教えてもらいました。
細かいアクセの情報は手に入らないからね
それなー、やっぱり、雑誌とかサイトだと、単価の高いアクセがメインになってくるから, プチプラの情報は少ないのよ。
こんなエピソードもありました!
「ヘアミストもらったんだー♪ 朝、寝癖直しみたいにすると良いらしいよ! シュッ」
って感じで、それとなく、気が使われている感じがしました。
アレルギーテストを兄妹で試したんだよ
えぇ………
最後に
最後に、よく分かった事があります。
え?
「他人の悩みなんて、どうでも良い!」
正直さ、自分がメチャクチャ思い悩んでいることってさ、他人にとってはどうでも良いんだよね。
本当に悩みに共感できるのは、当事者同士でしかありえない。
それに、隠し事なんて気づかれちゃうものだんだよ。カミングアウトはそれが確信に変わるだけなんだ。
今回はナチュラルにバレてたしね!
だからさ、抱えないで喋っちゃったほうが楽なのかもしれないよ?
親にカミングアウトもして、色々と考えてしまった話はこちら。