親に女装がバレました!
女装? 除草かな?
あ、ネット上では女の子でしたね。 訂正します。可愛い服を着ているところを、親に見られました。
平日に休みが取れたので、部屋で女の子の服を着て、化粧もバッチリキメて、鏡に写して遊んでいたんですよ。
そしたら、ガチャっとドアが開く音がしました。
びっくりしながら視線を向けると、ドアの隙間から親の顔が覗いていたんです。
まぁ、目の前が真っ白になったよね。
んで、とっさの言い訳も思いつかず、そのまま、女の子の服を着るのが好きって話をしたんですよ。
まさかの、カミングアウト。
もう、ほんと、顔から火が出るくらい恥ずかったよね。
でも、おかげで、ここ数年抱えていた重荷が外れました。
精神的には、だいぶ楽になったんです。
ちなみに、
可愛い服を着るようになったのは、LGBTからではありません。
純粋に、趣味趣向と現実の性別のギャップです。
そこまで深刻ではなく、精神科に行っても一蹴されるだけ内容でしょう。
だからこそ、悩んでいる方も多いと思うんですよね。
せっかくなので、今までの苦悩と、考察を書いておこうと思います。
いつから可愛い服を着ることが多くなった?

性別への違和感は小学から
正直、小学の頃から、性別に違和感を感じていました。
ってか、カマ扱いされてた……orz
それに、女子が好む遊びが好きだったり、低学年の頃は女子の友達が多かったり。
親からの注意で直したりして、中学になると。
性別への違和感は中学から
中学の頃から、さらに、性別に違和感を感じていました。
声変わりが、本当に嫌だった。
甲高い女の子みたいな声って、結構好きだったんですけどね……。
この記事を見ている方は、低くて野太い声になっていくの嫌じゃありませんでした?
本当に嫌でしたね。
実は、この頃から違和感の正体は薄々感づいていたんです。
「趣味趣向が、男性では認められない可能性が高い」ってね。
当時の趣味趣向は乙女でした。
なのに、体が男性になるのって違和感あったんですよねー。
当時の趣味趣向は、こんな感じです。いまでもそんなに変わっていませんが……。
ぬいぐるみが好き
少女漫画も読むときもある。
最近は、当たりは弱くなってきましたが、文章やイラストを描くのも好き。
ほんとに、乙女だったんですよね~
そんな中、服装が明確に変わったのもダメージありました。
女子のスカートって良いな、って思っていた時期が多々……。
うちの中学は男女ともブレザーだったんですけど、学ランだったら、拒絶反応すごかったんだろうな……。
あと、この頃から、「髪を切りたくない」って思いが強かった気がします。
正確には短くするのが嫌ってやつです。
今でも変わっていませんが……。
女装という選択肢に目覚める高校時代
んで、悶々としながら進学したら、悪い友達の影響で、「はぴねす」や「バカテス」の影響を受けると。
直感的にこれだ! って思いましたよね。
男性でも、女性のように振る舞えるんだって。
当時は、文化祭なんかで、可愛い服を着るようなこともあり、そっち方面に興味を持つのには時間はかかりませんでした。
お小遣いためて、メイド服を買ったようなこともありますしね♫
初めて、メイド服を着てみたときはひどかったな。
化粧やボディメイクの知識がなさすぎましたから。
ただ、「ドキドキする」ではなく、「落ち着く」といった心境だったのは覚えています。
本当の自分でいられるような感覚ですね。
で、そのまま大学生になると。
お金に余裕のある大学~社会人1年目
経済的に余裕がある状態になると、普通に可愛い服を買うようになりました。
ネット通販は偉大ですね♫
実家住みでしたけど、大学や社会人の最初の頃は平日に休みを取ることも多かったです。
つまり、平日に、罪悪感を感じながら可愛い服を着ていたわけですね。
頻度としては、月に1回あるかないか
当時は、ウィッグ、メイク、ヒップブラ、洋服って感じでした。
もともと細身で、腰幅さえ広く見せればそれらしくなりましたから。
え?下着?
当時は、下着には手を出せなかったですね…。なんか引き返せなくなりそうで……。
今では普通に着ていますけど……。
メイクもこの時期に勉強しましたよ♫
少なくとも、パンダにはならないくらいの腕はあります。
ってか、それなりの品質にはなっている自信はありますね。
コントロールカラーやノーズシャドーも普通に使いこなしていますから。
この時期があったおかげで、化粧品系のライターをしていました。
「人生、塞翁が馬」ですね。
そんなわけで、中学の頃から本来の性別に違和感を感じていて、今まで隠しながら、女の子の服を着ていたよって話でした。
女の子でいたほうが、気楽ってやつです。
そもそも、男性って、生きづらくないですか?
どうして、生きづらいのか? ジェンダーロールの観点から考察してみました。
男性のジェンダーロールとは

生物学的に考えると、男性の目的は、子孫を残すことです。
で、女性は格下の相手と結婚しません(もちろん例外はありますが)。
つまり、常に女性よりも上の立場にいないと行けません。
行き過ぎた男女平等でフェミニズムになりつつあるフィンランドの話です。
ネイティブのフィンランド人の出生率は露骨に下がっています。
こちらは少し政治的な話なので、賛否両論があるとは思いますが……。
他にも男性に求められることもあって、個人的に思うところは「社会の中で地位が高いこと」「収入が高いこと」「肉体的な魅力があること」ですね。
これらが男性のジェンダーロールと言えるのかと思います。
具体的にいうと、
「社会の中で地位が高いこと」は学歴や会社でのポジションが当てはまります。
どちらも得るのが難しすぎる内容ですよね。名のある大学に行ったり、部長になったり。
「収入が高いこと」は文字通りです。
普通に額面だけの内容ですかね。人的資本などは考えずに。
「肉体的な魅力があること」は男性的な締まった肉体であること。
締まった肉体をを強調するには、スーツが合理的なので、そちらが男性の規範として定着しています。
ボトムスを黒系統にして、逆三角に見えるような錯覚をおこし、襟の布の重なりで、胸筋が目立つように。
「肉体的な魅力」からの連想で、インドアな趣味も忌み嫌われている気がします。
そりゃぁね。
手芸が趣味な男性と、サッカーが趣味な男性を比べたら、後者のほうがポイント高いでしょ。
(会話のネタにすると前者のほうが良いという心理学データはあります)
こんなことを話していると、ネットスラングで流行った「キモくて金のないおっさん」が思い起こされます。
「収入が低くて肉体的な魅力が無い男性」ってことでね。
バブル時代にも同じようなことが言われていました。
3高です。
って形で。
身体的な魅力が無いのなら、女性のほうが生きやすいんだろうなって思った記事はこちら
今の自分はジェンダーロールの真逆を行っている(女装する理由)

さて、ここから個人的な話です。
今の私って、前述の男性に求められることの真逆を行っているんですよ。
社会的な地位に関しては、捨てています。
転職組なので、同年代のエスカレータの方々よりも地位は低いですからね。
それに、出世するより、時間がほしいタイプなので、そちらに動こうとはしていません。
一時は反旗を翻してでも、逃げたことがありました。
いや、ほんと申し訳ない。
在宅リモワ状態にして、余った時間を自分の事業に使いたいです。
ってか、今の時代。
収入と自由だけを考えるなら、会社で上り詰めるよりも、副業やしょぼい起業をしたほうが、効率が良いです。
ってか努力のコスパを考えると、飲み会でたり、社内政治に力入れたりするのってバカバカしくなるんですよね。
(あ、自由に動けるような社内政治には力を入れたほうが良いと思います)
合理的に考えれば考えるほど、「社会的な地位」からは遠ざかっていく。
「収入が高いこと」については、及第点にはいます。
ただ、完全に事業主の方々と比べたら、低いほうです。
副業レベルだとやっぱり限度がありますからね。
一応、それなりの規模のメディアオーナーではありますけど……。
「肉体的な魅力」に関しては、もう、0に近いです。
趣味趣向が女性なので、完全にコンプレックスです。
可愛いものが大好きですから。
ぬいぐるみ愛でたいタイプですから。
文学少女まっしぐらな人ですから。
服装なんて、シルエットが女性っぽくなる服が好きです。
ロングカーディガンやワイドパンツなど、男性でもAラインに見えるような服。
肉体に関してなんか、もっとひどいですよ!
身長160cmも無いですからね!
レディースのLサイズを普通に着ているレベルです。
可愛い服を着る分には困らないけどね♫
むしろ、最近は、このサイズで良かったなって思っています。
このように、男性に求められている要素の真逆を行っているので、男性的な価値観が苦手なのでしょうね。
だから、可愛い服を着て、一時的に重圧から逃れると……。
逃げですよ。
ただの逃げ。
吹っ切れてから、より気が楽になった。

で、女の子の服を着るのが好きなことを、親にカミングアウトしてから、大きく変わりました。
吹っ切れたんですよね。
もう、プライベートは女の子として生活しているのも良いのかなって。
一般的には、「キモい」のかも知れません。
ただ、精神的には落ち着くので、個人のメンタルとしては、これで良かったと思っています。
外に出ない休日は、基本的に可愛い服を着て生活するようになりましたよ!
朝起きて、ウィッグをつけて、メイクもバッチリキメて、スカート履いて。
なんか、ほんとの自分に戻ってきたなーって感じがします。
いままで、超えられない一線だった、下着もレディースを着るようになりました。
なんか、ブラを付けていると安心感ありますよね。
それに、女の子向けの化繊のサラサラした下着の肌触りも良いです。
パジャマも変えました。
キャミソールにショートパンツで女の子一直線のスタイルです。
寝るときもね。女の子でいたいなって。
そうそう、プエラリアミリフィカも飲み始めましたよ。
流石に、女性ホルモンまで行くつもりはありませんが、少しでも可愛い方に近づけたら良いかなって。
実際に飲んでみて、体型が変わった話はこちら
親との関係も、ちょっと変わりました。
この前なんか、ショッピングモールの婦人服売り場で、「この服可愛いと思うから、買って見れば?」なんて会話をしていましたよ。
なんか、娘扱いされているようで、ちょっと嬉しかったですね。
ほんとにね。吹っ切れてから、精神的にだいぶ楽になりました。
もし、この記事を読んでいて、自分の性別に悩んでいたら、その悩みを受け入れることをおすすめします。
いやだって、女の子でいたいものはいたいんだよ。
一般的に見たら、コンプレックスから女の子になりたいって感情は「逃げ」ですよ。
でも、隠してごまかして、悶々としていても、落ち着かないだけで、精神的に不安定になります。
私は、不可抗力で、カミングアウトすることになりましたが、それでも、気持ちは前向きに成れました。
数年抱えてきた女の子になりたいという思いが、身内に打ち明けられたおかげで、吹っ切れて、プライベートは女子な生活をしています。
もし、今の性別に違和感を感じているのなら、本当の自分を開放してみてはいかがでしょうか?
更になやんでXジェンダーかも? って思った話はこちら