小説の文体研究。スクロールWEB解析で読者に合った書き方を目指す

2020年 8月 9日  2018年 2月 25日

小説の文体研究。スクロールWEB解析で読者に合った書き方を目指す

小説を書いていると、「自分の書き方ってこれでいいの?」って疑問に思うことありませんか?

最近、私も小説を書くことにハマっています。

正解が無い文章ってのも面白いものですね!

事実以外を脚色や比喩、オーバーリアクションで表現出来るのが、楽しいです。

でも、逆に言えば、書き方一つで読者の満足度って変わるんですよね。

「出来るならば、読者が求めている文章を書きたい。」

書き手なら誰しもが思うはずです。

そこで、文体研究をしてみました。

文体とは?

簡単に言うと、小説への味付けですね。

作者の人柄や話し方が出る項目です。

例えばこんな話を例に取ってみましょう。

「入学した女子高生が曲がり角で、男子高校生とぶつかるシーン。」

例1

「遅刻! 遅刻!」

焦りを感じながら、走っている。

今日は入学初日だ。

遅刻して投稿なんて許されない。

目の前に90°の曲がり角が迫ってきた。

あと1m。

左足を踏み込み、直角ターンを決める。

ゴチン。

身体に大きな衝撃と激痛が走った。

硬い地面を背中に感じる。

例2

「遅刻! 遅刻!」と声を発しながら、

真新しい制服に身を包んだ女子高生が、風のように疾走していました。

その一歩は大きく、スカートが大きくまくれ上がるのも気にしない様子です。

少女の目の前には大きく曲がったカーブが迫っていました。

そんなことを気にせず、いや、むしろ加速して、少女はコーナーに向かいます。

曲がり角に着くと、彼女は左足をツッパリ、横飛の要領で曲がろうとしました。

しかし、

そこには制服姿の男子高校生がいて、少女の身体は弾き飛ばされるのでした。

その衝撃は、凄まじく、

少女の身体は中を舞い、硬い地面にバウンドして、地面に墜落しました。

同じシーンでもこんな感じでいろいろと書き方が出来ます。

小説の面白いところですよね。

さて、

例1では、「走っている女子高生の目線」から「短い文章」・「普通の文章」で出来事を表しています。

例2では、「道の脇に居た神の視点」から「長い文章」・「丁寧な文章」で出来事を表しています。

「」の部分が文体になります。

他にも「体言止めの使用頻度」や「句読点の数」なども作品に影響を与えます。

後は、「登場人物の内面を文章で表す回数」や、「シーンが移っていくテンポの良さ」なんかもそうです。

ぶっちゃけ、これと言った定義はありません。

意図的に調整しやすい代表的なものを幾つか上げてみますね。

視点はどうするか?

一人称の「登場人物から物語を観る」か

三人称の「神の視点から物語を観る」か

の違いです。

例で言うと「例1」が一人称。

「例2」が三人称ですね。

一人称のメリットは、

読者が当事者に成れるという点です。

今思っていることを素直に書けるので、感情をメインに書いていく小説と相性が良いですね。

一人称のデメリットは、

自分がいない時のシーンを書けないこと。

「なろう系」では自分がいない時は三人称にするなどの工夫が観られます。

三人称のメリットは、

客観的な視点から物語を見れることです。

敵役や、仲間キャラに自己投影することも出来ます。

何より、バトルシーンでは自分がいなくても物語が進行します。

三人称のデメリットは

感情の描写が難しいこと。

流石に神の視点でも、人間の内面を言葉にすることは出来ませんからね。

ここは「身体が震えている」とか「決意を宿した目だった」とかで上手く誤魔化すしかありません。

まとめると

一人称 三人称
メリット 主人公の視点から感情を書ける 主人公以外の情景も書ける
デメリット 主人公がいない場面を書きにくい 各キャラクターの感情を書きにくい

それぞれにメリットデメリットがあるので、

作品に合う視点を選ぶのが良いでしょう。

語尾はどうするか?

語尾は、

「である」「だ」「だった」を使う「常体」、

「です」「ます」を使う「敬体」があります。

個性派ブログでは亜種も結構ありますね。

「でござる」「そうろう」もありでござる。

「にゃん」「ワン」使っても面白そうだニャン。

「のじゃ」なのじゃ!

(のじゃロリさん応援してます。)

最近では、ニュースサイトは「敬体」、エピソード系週刊誌は「常体」、

文学小説は「敬体」「常体」どちらも、ライトノベル・なろう小説・ライトミステリーは「常体」が多い印象をうけます。

書き言葉にするか話し言葉にするか?

論文書くときに、注意を受けるやつです。

文章のように書く「文語調」と、話すように書く「口語調」に分けられます。

視点と語尾で、自然と決まってしまう物なので、あまり気にしなくていいです。

ちなみに私は「口語調」しか書けません。

「まぁ~」「~くらい」とか普通に書いちゃいます。

リズムをどうするか?

「短文を重ねてスピード感を出すか」、

「長文を重ねて、ゆっくり読ますか」、

の違いになります。

WEB文章ですと、短い文を重ねるのが大正解です。

私がWEBの仕事をやってたときに経験しました。

スマホで観て3行以上に渡る文はまず読まれないです。

その経験から、このブログの記事は短く切っています。

でも……

冷たい印象を受けるんですよね。

例1では、サラサラ読めてしまって、「もう終わり感」ありませんでした?

ちなみに、冷たい文章はCV(アフィリエイトだと成約)発生しません!

読まないユーザーに読ませる工夫と、納得させる工夫がアフィリエイトの鉄則です。

アイコン

と弱小ブログ運営者が申しております

抽象的に書くか具体的に書くか

他のサイトを観るとあまり話題になってないです。

ですが、WEB物書きのからすると、大切な気がするんですよね。

例えば

例1

「目の前に可憐な美少女が居た」

例2

「目の前に身長140cmほど、金色のロングヘアの少女がいる。

胸は小ぶりで、ミニスカートの裾から見える太ももはみずみずしい。

全てを見透かす様な青い目の持ち主で、完成された西洋人形と言っても過言ではない。」

前者と後者どちらが好みですか?

例1は小説としては物足りないですが、

読者に無限の可能性を見せることが出来ます。

私の場合は金髪の小柄な女の子を想像しました。

アイコン

ロリコンかよ

いや、断じて違うぞ。

人によって、おねえさんキャラだったり、黒髪の大和撫子になるかもしれません。

想像が膨らみませんか?

細かくキャラ付けをしなくて良いショートショートなら、この手法はありだと思うんですよね。

(走れメロスも容姿に付いての記述はありません。)

書かなければ読者が勝手に想像します。

(コピーライティングスキルの一つ。)

文体は無限大

さて、大まかに分けても2^4で16通りはあります。

これに「シーンの切り方」や「体言止めの数」を加えたら、

それこそ膨大な表現法が出来ていしまいます。

まさに、小説は「自由の刑に処せられている」のです。

(引用 サルトル)

でも、その中でも、読者の反応が良いもの探したくありません?

そこでスクロールWEB解析を使ってみました。

スクロール解析でベストな文体を探す

スクロール解析でベストな文体を探す

今回比較する文体はこちら。

それぞれ話は違いますが、6000文字ショートショートで、

クライマックスまでのモチベーションレベルは同じように上がるように2種類ずつ書きました。

「一人称、敬体、短文、口語調」

当ブロクの様な書き方です。

WEB広告やっているときには一番スクロール率が高いです。

余計な比喩表現や脚色を追加しにくい欠点があります。

しかし、スピード感は抜群です。

流し読みしているユーザーに、目が止まったところから読ませるトリックでもあります。

全体的に冷たい感じがしますよね。

ですから、語尾に「よ」や「ね」をつけてすこし柔らかくしているんです!

「三人称、常態、長文、口語調」

物語を第三者の目線で、客観的に捉えた描画の仕方だ。

固有名詞や、登場人物の仕草の描画多めで、名前の文字数が多い文章となった。

作業中、著者は身体をくねらせ、全身を使って作品のシュミュレーションをしながら、仕上げていた。

文章の長さは、格調高く、シェイクスピアのように語彙数が稼げるように、1文に平均3つの句読点を使っている。

参考にしたのは「日本語訳ハリーポッター」だ。

「一人称、常態、長文、口語調」

比較的長めの文章で、主人公の視点から物語を語ってみた。

感じたこと、疑ったこと、を素直に書いている。

本当に、書き方だけで読者の反応が大きく変わるのだろうか。

参考にしたのは、「ロウきゅーぶ!」で、ラノベに嵌まるきっかけっとなった作品だ。

そうそう、とりあえず否定しておこう、ロリコンではない。

断じてロリコンではない。

文体の検証の仕方は?

小説サイトにヒートマップ、アナリティクスを仕込み、

SEOからの集客で様子を観てみました。

個人サイトで小説を書いているメリットってこれですよね。

ちなみに、

個人サイト小説をやりたくなったらサーバーはMixHostがオススメです。

なぜって?

絶対にアダルト小説書きたくなるからさ!

ヒートマップの設定の仕方

関連リンク

無料で使えて、有名なのは「PTエンジン」ですね。

メールアドレスさえあれば簡単に登録できます。

PTエンジン

メールとパスワードを入力すると、アンケート画面が出てきます。

PTエンジン

適当に入力して、登録です。

PTエンジン

次に、自分のサイトのURLを登録します。

PTエンジン

出てきたコードをサイトのヘッダーにコピーします。

Wordpressならば、プラグイン「Simple Custom CSS and JS」が便利ですよ!

貼り付けた後はしばらく放置。

サイトが認知されると、ヒートマップの設定が出来るようになります。

ヒートマップの設定

「設定」>「ヒートマップ設定」から、

分析したいページのURLを記入します。

無料だと1ページまでしか登録できません。

(複数のメールアドレス使えば複数イケる。)

データが集まると、こんな感じで、ユーザーの滞在時間がわかります。

当ブログのヒートマップ

ちなみに画像は当ブログ。

アイコン

ダメダメじゃん!

そだねー。

(今までの経験からです。

読了率は

SEOサイトは40%、

FaceBookからの流入は30%、

掲示板系からの流入は20%、

行けば上等だと思っています。)

アナリティクスでのスクロールイベントの設定の仕方

PTエンジンを複数登録するのも疲れます。

そこで、アナリティクスにスクロールイベントを仕込むことにしました。

便利なプラグインがあるんですよ!

「WP Scroll Depth」とgoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)を入れておけば、

スクロール率をイベントとして観ることが出来ます。

wordpressメニュー>プラグイン>新規追加

の画面から「WP Scroll Depth」を検索します。

WP Scroll Depth

インストール後有効化し、設定画面に進んでください。

wordpressメニュー>設定>Scroll Depth

を開きます。

Scroll Depth

そのままの設定でもAnalyticsで分析できますが、一工夫しておきましょう!

スマホサイトですと、小説を読み終わった後に広告やリンク追加をするため、長くなってしまいます。

全体の50%までが小説の場合、最後読まれていてもスクロール率100%のイベントは出てきません。

そこで、小説の最後に、計測したいidを入れた一文を追加しておきます。

「<p id=“Completing-reading“>最後までご覧いただきありがとうございます</p>」

テーマによってはウェジェットのテキストを使ってもいいですし、知識があるなら、wordpressのテーマ編集から直接コードを追加しても良いと思います。

次に

Scroll Depth設定画面の「Elements to track」の部分に「#Completing-reading」(読了)を追記しておきます。

こうしておけば、スクロールの最後が小説の終わりでなくても計測できるんです!

Analyticsの見方は

行動>イベント>ページ

から出すことが出来ます。

アナリティクスのみかた

Percentageはスクロール率イベントの集まり、

Elementsは上記で設定したidによる解析になります。

このページの例で行くと

Percentageは

25% 3
50% 3
75% 2

Elementsは

#Completing-reading 1

となっていました。

つまり

3人入ってきて、読了したの1人ってことですね!

アイコン

読まれてないじゃん!

※小説サイトではないです。

結局どの文体が読まれているのか?

小説サイトにスクロール計測を仕込んで、

1週間ほど統計を取ってみました。

どの文体が読者に取って良いのか?

気になる結論は?

……

変わりません!

ほぼ全ての書き方でスクロール率60%~70%を維持しています。

強いて言うなら、短文構成の小説は長文より、スクロールされます。

でも、小説っていう感じじゃないですよね?

もう一つ。

「一人称、常態、長文、口語調」の一部が極端にスクロールされていませんでした。

(こちらはストーリーに問題が合った可能性のほうが高いですが……)

まぁ、読者自体が、「○○ 小説」で検索して入ってきているので、

そりゃ、ユーザーの質は高いですよ!

小説の文体研究まとめ

大衆文芸の場合、主語述語しっかりしていれば、読んでくれます。

それに、イラストのように上手い下手あんまり出ないですからね。

結局の所、文芸と言うように芸術の一部です。

好きに書いていれば良いんじゃないですかね?

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